一般的に冬に店頭をにぎわすことの多い毛蟹。旬の時期は冬に集中していると思われがちですが、意外なことに年中を通して水揚げが行われています。
毛蟹の漁場はその時期によって異なり、春はオホーツク海、夏は噴火湾、秋は釧路や根室沿岸、冬は日高沖、十勝沿岸。岩手では12~3月が漁期となっています。
特にオホーツク海では真冬は海が流氷でおおわれているため、漁の始まる3月頃から7月8月頃まで長い間毛蟹の漁場となります。
また、春先き頃にに水揚げされる毛蟹は「若ガニ」と呼ばれており、脱皮したばかりの蟹で身の入りやミソの量は少ないのですが、甲羅が柔らかく、身も甘いため通の中では好んで若ガニを食べる人も多くいます。価格が安いことも若ガニの魅力でしょう。
反対に、一般的に目にすることの多い毛蟹は冬に水揚げされる「堅ガニ」です。
こちらは身もミソもぎっしり入っており、食べごたえがあります。また初冬から年末には寒さをしのぐため蟹が脂をため込むので、身に脂がのって、焼いてもよし茹でてもよしと料理の範囲も広がり、まさに蟹らしい楽しみ方ができます。
またお正月のおめでたい時期に食べる需要も多いため旬の時期が冬とされることが多いと思われます。